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国際中医師試験とは

国際中医師試験とは中国政府が世界の漢方・中医学従事者を対象にして行う国際試験で、中国国内の漢方医(中医師)並みの知識レベルを有しているか否かを検定します。国際中医師(国際中医専門員)とは国際中医師試験に合格したものに与えられる中医学専門家を表す名称で、合格者は得点によってA級中医師レベルとB級中医士レベルに分けられてそれぞれの証書が授与されます。

日本には「漢方医」という資格はありませんが、中国には西洋医学の「西洋医師」とは別に中医学(漢方)の医師の資格があり「中医師」と呼んでいます。中医師になるための大学、学院は27校あり日本の医学部同様に入学は難関となっています。

漢方(中医学)や針灸は中国で発展した伝統医学で数千年の歴史があります。現在その効果が認められ多くの国々で病気の治療に使われていますが、漢方(中医学)に従事する人々(医師、薬剤師、登録販売者、鍼灸師等)の技術や能力の差が大きく、不十分な知識に基づいた診療によって治療効果が得られなかったり本来起こるはずのない副作用をまねいたりして漢方に対する誤解やトラブルを引き起こしていました。

このことを憂慮していた各国の医学関係者の要望を受けて、中国政府は1991年に世界保険機構(WHO)の協力のもとで国家中医薬管理局に中国国家中医薬試験センターを設立して国際的な中医師能力認定試験を行うことにしました。

試験は中国国家中医薬試験センターが直接監督し、「中医基礎理論」「中医診断学」「中薬学」「方剤学」「中医内科学」「中医婦人科学」「小児科学」「外科学」「現代医学診断学」「弁証施治」について合計10時間行われます。

日本においては「国際中医師試験」や「国際中医専門員レベル試験」という名称で1996年以降毎年実施されていますが、難関の試験でもあり2004年までのA級中医師レベルの合格者は全国で百名程度にとどまっていました。

しかし、2004年6月以降、試験監督が民間団体に委託されるようになってからは合格しやすい試験に変ったようです。過去の中国衛生部直轄の試験であった時代に苦労して合格した筆者としては、試験設立当初にあった漢方医療従事者のレベルを高く維持するという目的が商業主義によって軽んじられてしまったようで少々残念な思いがしています。


国際中医専門員証書【越嶋裕之】
国際中医専門員証書【越嶋裕之】


国際中医専門員証書【越嶋実知代】
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