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不妊症

周期調節法とは

2015.11.20


周期調節法は中国漢方(中医学)で約30年前から使われ始め、漢方薬を使った不妊治療の中で最も有効な方法です。一般的に行われている、同じ漢方薬をいつまでも飲み続ける方法ではなく、月経周期を『月経期』『卵胞期(低温期)』『排卵期』『黄体期(高温期)』という4つの時期に分け、人体の生理作用に合わせて漢方薬を使い分けるのが特徴です。
さらに子宮内膜症、子宮筋腫、排卵障害、高プロラクチン血症など不妊症になりやすい病気や障害を周期調節法の中で治療することができます。個人個人の基礎体温表と体質、不妊の原因、現在の月経の状態から判断して漢方薬を選びますが、基本的な考えは次のようになっています。

 

不妊周期調節法の原理

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体内の生理的変化と月経サイクル

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『月経期』 不要になった子宮内膜と月経血をスムーズに排出させ、子宮内部をきれいにする活血化薬(かっけつかおやく)類を服用する。
『卵胞期』 女性ホルモンの分泌を促進させ、新しい子宮内膜の増殖と卵胞の成熟をうながす補陰薬、養血薬類を服用する。
『排卵期』 卵子のスムーズな排出を助ける理気活血薬類を服用する。
『黄体期』 黄体ホルモンの分泌を高めて、子宮内膜を厚くするとともに子宮と身体を温める補腎薬類を服用する。

 

周期調節法のポイント

○ 一度は不妊専門の医師の診察を受け、現在の身体の状態を正確に把握する。

○ 基礎体温表をつける。

○ 漢方薬を計画通りに服用する。

 

周期調節法は中医学と西洋医学の利点を取り入れた漢方薬を使った薬物療法です。西洋医学の検査結果を参考にして、さらに的確な漢方薬を選ぶことができますので、正確な診断のできる不妊治療専門の医師の診察を受けて自分の状態を知っておく事は大切です。

 

不妊症の漢方薬

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